それは週末の開放感漂う、同僚との飲みの席でのことでした。
「無料のアプリなんて、悪意の巣窟なんだぞ」
こう言われてしまったのです。
自分がLINE掲示板で経験した話をした時のことです。
「完全無料とか、匿名性が高いとかって、良いことはないね。むくつけき心の利用者の集まりと言っても、間違いじゃないんだよ」
「そういうものなのか?無料で匿名性があるからこそ、大人の付き合いができるんじゃ?」
「それは如何にも素人の考えだな」
一刀両断されてしまいました。
続けて彼は言います。
「ドタキャン相手は男の可能性が高い。ネカマの冷やかしだな。セックスしたのは、確実に援デリっていう風俗業者」
ここまできっぱり言われ、立つ瀬がありませんでした。
「その援デリっていうのは、出会いの中で多いものなのか?」
「多いよ、素人はそれで簡単に騙されてしまうからね。被害者は後を絶たない状態」
恐ろしい、実に恐ろしい世界だと実感したのです。
同僚は「適当なアプリを利用すると、結果ひどい目にあうってことだよ」と言いました。
散々なセフレ探しとなりました。

 

 随分と落ち込むようなことを言われてしまったのですが、グッドニュースも彼の口から飛び出しました。
「セフレとの出会いなんだけど、利用するアプリによりけりだよ。実際セフレ募集に成功するアプリもあるんだから」
彼のこの発言に「マジで?もしかして、セフレいるの?」と聞く自分。
「ああ、もう何年も前から作ってるけど」
「マジで?」
自分よりもルックスで劣る同僚、大人のお付き合いをしていたのです。
激しいインパルスを感じました。
「ど、ど、ど、どうやって、知り合ったんだ?詳しく説明してくれよ」
「そう焦るなよ、ゆっくり説明してやるから」
彼はニヤリと笑い、語り出してくれました。
利用すべきセフレアプリは、出会い系サイトの公式のもの。
人気の大手出会い系サイトの公式アプリでなければダメ、と宣言してきました。
「ハッピーメールとワクワクメールは、俺も使っているけど、これはオススメになる。安心安全、そして出会いがあるところ。どうしてもセフレが欲しいのなら、この二つのアプリを利用してみることだ」
そう言いながら、スマホのフォルダ内にある、エロい写メを見せてきたのです。
それは同僚が、若くて可愛らしい女の子と、裸で抱き合っている写メでした。